色々なことを、気の向いたままに。
事象境界線
気まぐれボット
2008年 09月 23日 (火) 19:13 | 編集
鞄を一つ持ち電車に乗り込む。行先未定、宿泊未定、目的未定。でも途中でたくさん本を読むつもりなので10冊ほど詰め込んだ。鞄の半分以上は本で目的が本でも問題ないように思えてきた。

電車に乗り込み席を探す。窓際は空いてない。通路側B席、前から一列目に座る。隣の人が座席に置いていたバッグを退けてくれた。

「すみません」謝りながら席に座り、なぜ私は謝っているのだろうと思う。申し訳ないなら座らなければいい。だから申し訳ない訳ではない。やはりありがとうと言いたいのに今回も言えなかった、そういうことだろう。

早速本を読む。デジカメを膝に置きいつでも写真を撮れるように。

集中したためかあっという間に二冊目に突入。この分だと持ってきた本は全部読めそうだ。
同じ姿勢だったのでキリの良いところで車窓からの風景を撮ることにした。

一枚
二枚

やはり窓際でないと思った通りにはいかないな……

「写真好きなんですか?」
唐突に聞かれ思わず隣の席の人の視線をまともに受けてしまった。「ええ、まあ」凄くというわけではないけれどと小さく付け加える。

「風景というよりも空が多いかな」
「空は私も好きです」
「いいですよね、空」
「はい、とても……」
そのまま数秒沈黙。話が終わったかな?というタイミングで、写真を見せて貰ってもいいかと聞かれ、断る理由もないので、空のシーンまで移動してからカメラを手渡す。
「そこのボタンで移動できますから」

「見上げる写真より見下ろすのが多いんですね」
暫くしていわれたので「地面からの空ももちろんいいけど、空からの空の風景はまた格別」と答える。
「どんな風に?」
「ん~、神秘的……海と似ている、でもやっぱり不思議ってとこ、かな」

「今まで飛行機に乗ったときはそんなこと考えなかった……便利だからいつも通路側で」今日はたまたま窓側ですけど、とカメラを返す。
「断然窓側」カメラをケースにしまいながら答える。
その後、これまで行った所についてや、その時の風景や感じたこと、今考えていることを話す。

「思うんだけど、空は毎日生まれるんだ」
「どうやって?」
「わかんない。でも夕方太陽に焼かれた空がパリパリと音をたて剥がれ落ちてくる。そして夜になる」
「でも朝には新しく空が生まれてくる?」
「そう。人々は落ちてきた空の欠片を広い集め火をともす。ある時は料理を作り、ある時は暖房に、そしてある時は祈りと共に……燃やされた空は煙となり上へ還っていく。雲になり暫く留まってから徐々に空になる」
「どうやって空になるのかや、始まりは?」
「うん。それは研究中」
ペットボトルのお茶を飲み、乗り込む前に買ったお菓子を食べる。
「そんな事をいつも考えてるの?」
「う~ん、どうだろ。いつもというか、たまにだし、考えるというよりそう思えるんだ。そんなことってない?」
「サンタクロースや妖精みたいな感じかな」
「そうだね、似ているかな。あ、良ければこれどうぞ」
「ありがとう、これは?」
「きんつば~。栗きんつばだって。美味しいよ」
「じゃあ一個いただきます」
「どうぞ~」

その後もどうしてこれに乗ったのかや目的を話す。Aさんは家に帰るところ。私は無目的であることを告げる。
「え?じゃあどこで降りるの。切符には到着駅かいてあるでしょ」
「そうだね、そこまでに特に何もなければ」
「なにかあったら?」
「そこで降りる。これまで切符通りに乗り降りできたことないよ。誰かの予定に合わせたりして」
「降りた先で夜だったら泊まるところは……」
「もちろんついてから探す。あとこれなんかも使うよ」そう言いながらバッグから段ボール片を出す。大きな文字で「拾ってください」と書いてある。
「気を悪くしたら申し訳ないんだけど……ちょっと変わってる、よね」
「よく言われる。ちょっとじゃなくすごくって」
「降りる所も泊まる所も風まかせ……知らない人でも?」
「知らない人にはついていきましょ~というのは教訓だよ」
「じゃあ……それじゃあ、私が降りるところで面白いのがあるから行かないって言われたら?」
「降りていく」
「あまり泊まるところないから、ウチに泊まっていけばって話になったら?」
「断る理由はないよ」
実際に面白そうなことがありそうなので、そこで降りることにした。

ここからが本当の旅の始まり。

駅を降りて、少し歩き回るから、荷物をAさんの部屋に置いておく事になる。部屋に向かう途中、近所のおじいさんに挨拶されたので挨拶を返す。その人は?という話になりAさんが返答に詰まっていたので、例の段ボールを出し
「拾われました」
とフォローする。お爺さんは口を閉め忘れている。水面に顔を出してる鯉みたい。
「えっと、学校の友達で旅行にきていて案内をする約束なんです」
Aさんは当たり障りのない答をした。お爺さんは「ああ、うん、そだよな~。驚かして、びっくりした~。楽しんでの」と言ってどこかに言ってしまった。

その後荷物を置いて観光。その話は次回。夜になりご飯を食べ、泊まるところを決めていなかったのでAさんの所にそのまま泊めて貰うことになる。

翌朝、遅めに起きて部屋を後にする。これから何しようかなと考えていたら、昨日のお爺さんに会う。話の流れで釣りに付き合うことになる。
「釣りは?」
「知ってます」
「違うくて、やったごどは?」
「小さい頃に。でもそれっきりでコレの使い方知らないです」そういいながらリールをさす。一通りの使い方を教わり餌をつけ、どうやっていれれば良いか分からなかったので餌が取れないように静かに水面に垂らした。

釣り始めたら無言。
竿も全く動かない。

暫くして引き上げたら餌は無くなっていた。
日の光を受けて魚の背がキラッキラッと輝いた。あんなにたくさんいるのに・・・・・・
魚はいる。あそこに垂らせば釣れるんじゃ?そう思ったので、餌をつけて放り込む。

入れてすぐにかかった。

その後も、ものすごいペースで釣れて、お爺さんは「こんなに釣れたのは見たことがない」とか「天才だ」何ていいながら針から魚を取ってバケツに入れていた。私が自分で取れなかったからだけど、大漁でなんだか嬉しそうだ。お爺さんも何匹か釣り、15時には餌がなくなり終わることにした。釣った魚を私は持ってかえる事が出来ないので全部譲ることに。お昼を食べていなかったので、お爺さんが釣った魚を揚げてくれた。食べたらとても美味しかった。こんなところで新鮮な魚を食事に出来るとは思わなかった。

釣りは釣れると楽しい。また機会があればやってもいいかな。

後は帰る方法を考えよう。
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2008/ 09/ 23 (火) 21: 32: 08 | | # [ 編集 ]
こちらの世界では
「ロ」を省略するのが主流です(?)

そしてありがとうございます。

最近気になったこと。
http://hoshishinichi.com/
生活維持省が期間限定で読めること。期間限定でなくてもいいけれど、権利は権利として使う人の自由があるのでその人次第ということです。

スカイ・クロラの喫煙シーンについて
http://www.nosmoke55.jp/action/0808skycrawlers.pdf
スカイクロラとタバコでわんさか出るので詳しくは書きませんが、私がこの質問状を見たとき
・森氏の考えの範疇
(テーマの一つ、本当にいい例です)
・R指定でも多分問題はあるだろうな
(既に意見は出ていたもよう)
・でも送った人の言わんとしていることもわかる
(禁煙者だからそのあたりは)

戦争映画は戦争の描写なしに語ることが出来るのかとか、その辺。誰もが納得する答えは難しいけれど、自身が考えに考え抜いたものならば、その考えは認めざるを得ないと思うのでした。

私は私自身に煙が来なければ別に誰が吸っていようが、どこで吸っていようがかまわない、そう思いますけど。禁止されているのでなければ。
2008/ 09/ 23 (火) 22: 34: 15 | URL | MK # EGTCt1XI[ 編集 ]


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